2011年9月19日月曜日

RHEL6.1 のインストール


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RHEL6.0 → 6.1 で大して変わってないけど改めて整理しておく。


インストールの流れ

インストーラーの起動。1番上か2番目を選ぶ。Rescueモードはシングルユーザモードにも入れない致命的な障害(/bin,/lib等を間違って消した、OS領域が吹っ飛んだ等の場合)に使う。


メディアチェック。ダウンロードしたばかりのメディアは必ずチェックする。


Anacondaの起動。GUIが起動できない環境の場合はテキストベースのインストーラーが起動する。インターフェースが違うだけで設定することは一緒。



補足1: 仮想コンソールをコンソールの切替え

GUI起動起動後は Alt + Ctrl + F1 で仮想コンソールを切り替えられる。ここでインストール中の各種情報をチェックできる。

Ctrlは初回の切り替えのみ必要で以降はAlt + F1~5。

元のインストーラー画面に戻るにはAlt + F6。

Alt + F1 :


Alt + F2 : シェル。ほとんどのコマンドが使える。/tmp 以下のファイルを見るとインストール中の情報が確認できる。


Alt + F3 : インストールログ


Alt + F4 : システムメッセージ


Alt + F5 : その他のログ



補足2: インストール中のスクリーンショット

AnacondaのGUIインストーラー起動後はPrintScreenキーでスクリーンショットを取得できる。取得した画像はインストール完了後に

/root/anaconda-screenshots

ディレクトリに格納されている。



インストールの続き

Anaconda起動後はウィザードに従い設定を行っていく。

キーボードの設定。後で変更するには system-config-keyboard


言語の設定。後で変更するには system-config-language


インストール先のストレージタイプを選択する。内蔵ディスクにインストールする場合は「基本ストレージデバイス」


未フォーマットディスクが検出されると表示される。


ホスト名とネットワークの設定。左下の「ネットワーク設定」は後でやった方がいい。明示的に設定しない場合はネットワークはOFF状態になる。
【後で設定する方法】
RHEL6/SL6/CentOS6 ネットワーク設定まとめ
RHEL6 (5)ネットワーク設定とNetworkManager


仮にネットワークをここで設定する場合はインターフェースを選んで


「自動的に起動する」にチェックを入れて設定しておく。


時間とタイムゾーンの設定。特別なことが無い限りUTCにはチェックを入れておく。後で変更する場合は system-config-date


rootパスワードの設定。必ず6文字以上で無ければならない。


ディスクパーティションの設定。必ず「レイアウトのレビューおよび修正」にチェックを入れて確認する。


レイアウトのレビューおよび修正。デフォルトではLVMが使われる。また/homeに巨大な領域を割り当てるので必要無い場合は削除して/領域等の拡張を行う。下図のようにxfs領域をここで作る事も可能。

ディスクのレイアウトは変更できないのでお勧めは/boot以外を全てLVM配下にしておき、root(MAX100GB程度), swap(物理メモリx1~2)に必要な容量を割り当てたら、残りは余らせておくと柔軟に運用できる。


パーティションの変更はこの時点でディスクに反映される。


ブートローダーのインストール。特別な理由(デュアルブート等)が無い限りデフォルトのままで問題ない。



インストールパッケージの選択

GUIを使う予定が無い場合は「基本サーバ」を選択して、後でパッケージを追加する。RHNを使わない場合はローカルリポジトリを構築しておくと楽。


GUIを使う場合、「基本サーバ」を選択した上で「今すぐカスタマイズ」にチェックを入れ、GUI関連のパッケージを追加する。もしくは「デスクトップ」を選択してインストールしてしまっても良い。


パッケージを選択し終わるとインストールが開始される。


インストールが終わるとリブート待ちになる。GUIをインストールしていない場合はここで終了。



GUI環境をインストールした場合

GUI環境をインストールすると初回起動時に簡単な設定を行う必要がある。


ライセンス許諾


RedHat Networkへの登録。登録するとRHNのリポジトリが使えるようになる。登録しなくても先には進める。後で設定する場合は rhn_register


一般ユーザの作成。RHEL6.0と違い作らなくても先に進めるようになっている。


時間とNTPの設定。後で設定する場合は system-config-date


kdumpの設定。仮想環境等でメモリが少ない場合は設定できない。本番環境の場合は必ず設定したい。設定値はデフォルトで問題無し。これが終わるとリブートされる。後で設定する場合は system-config-kdump


ようやくログイン画面



補足3: パッケージの選択によって何がインストールされるのか

インストール後に生成されるanaconda-ks.cfgから抜粋。

基本サーバ
@base
@client-mgmt-tools
@console-internet
@core
@debugging
@directory-client
@hardware-monitoring
@japanese-support
@java-platform
@large-systems
@network-file-system-client
@performance
@perl-runtime
@server-platform
@server-policy
pax
python-dmidecode
oddjob
sgpio
certmonger
pam_krb5
krb5-workstation
perl-DBD-SQLite


基本サーバ + X関連
@base
@client-mgmt-tools
@console-internet
@core
@debugging
@basic-desktop
@desktop-debugging
@desktop-platform
@directory-client
@fonts
@general-desktop
@graphical-admin-tools
@hardware-monitoring
@input-methods
@japanese-support
@java-platform
@large-systems
@legacy-x
@network-file-system-client
@performance
@perl-runtime
@remote-desktop-clients
@server-platform
@server-policy
@x11
mtools
pax
python-dmidecode
oddjob
sgpio
genisoimage
wodim
abrt-gui
certmonger
pam_krb5
krb5-workstation
libXmu
perl-DBD-SQLite


デスクトップ
@base
@client-mgmt-tools
@core
@debugging
@basic-desktop
@desktop-debugging
@desktop-platform
@directory-client
@fonts
@general-desktop
@graphical-admin-tools
@input-methods
@internet-browser
@japanese-support
@java-platform
@legacy-x
@network-file-system-client
@perl-runtime
@print-client
@remote-desktop-clients
@server-platform
@server-policy
@x11
mtools
pax
python-dmidecode
oddjob
sgpio
genisoimage
wodim
abrt-gui
certmonger
pam_krb5
krb5-workstation
libXmu
perl-DBD-SQLite

1 件のコメント:

irix_jp さんのコメント...

【補足】
インストール時に選択した内容は全て/root/anaconda-ks.cfg、insall.log、install.log.syslogに保存されます。
これを取得しておくことでどんなインストールを行ったか後で確認できるので便利です。

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