インストールの流れ
インストーラーの起動。1番上か2番目を選ぶ。Rescueモードはシングルユーザモードにも入れない致命的な障害(/bin,/lib等を間違って消した、OS領域が吹っ飛んだ等の場合)に使う。
メディアチェック。ダウンロードしたばかりのメディアは必ずチェックする。
Anacondaの起動。GUIが起動できない環境の場合はテキストベースのインストーラーが起動する。インターフェースが違うだけで設定することは一緒。
補足1: 仮想コンソールをコンソールの切替え
GUI起動起動後は Alt + Ctrl + F1 で仮想コンソールを切り替えられる。ここでインストール中の各種情報をチェックできる。
Ctrlは初回の切り替えのみ必要で以降はAlt + F1~5。
元のインストーラー画面に戻るにはAlt + F6。
Alt + F1 :
Alt + F2 : シェル。ほとんどのコマンドが使える。/tmp 以下のファイルを見るとインストール中の情報が確認できる。
Alt + F3 : インストールログ
Alt + F4 : システムメッセージ
Alt + F5 : その他のログ
補足2: インストール中のスクリーンショット
AnacondaのGUIインストーラー起動後はPrintScreenキーでスクリーンショットを取得できる。取得した画像はインストール完了後に
/root/anaconda-screenshots
ディレクトリに格納されている。
インストールの続き
Anaconda起動後はウィザードに従い設定を行っていく。
キーボードの設定。後で変更するには system-config-keyboard
言語の設定。後で変更するには system-config-language
インストール先のストレージタイプを選択する。内蔵ディスクにインストールする場合は「基本ストレージデバイス」
未フォーマットディスクが検出されると表示される。
ホスト名とネットワークの設定。左下の「ネットワーク設定」は後でやった方がいい。明示的に設定しない場合はネットワークはOFF状態になる。
【後で設定する方法】
RHEL6/SL6/CentOS6 ネットワーク設定まとめ
RHEL6 (5)ネットワーク設定とNetworkManager
仮にネットワークをここで設定する場合はインターフェースを選んで
「自動的に起動する」にチェックを入れて設定しておく。
時間とタイムゾーンの設定。特別なことが無い限りUTCにはチェックを入れておく。後で変更する場合は system-config-date
rootパスワードの設定。必ず6文字以上で無ければならない。
ディスクパーティションの設定。必ず「レイアウトのレビューおよび修正」にチェックを入れて確認する。
レイアウトのレビューおよび修正。デフォルトではLVMが使われる。また/homeに巨大な領域を割り当てるので必要無い場合は削除して/領域等の拡張を行う。下図のようにxfs領域をここで作る事も可能。
ディスクのレイアウトは変更できないのでお勧めは/boot以外を全てLVM配下にしておき、root(MAX100GB程度), swap(物理メモリx1~2)に必要な容量を割り当てたら、残りは余らせておくと柔軟に運用できる。
パーティションの変更はこの時点でディスクに反映される。
ブートローダーのインストール。特別な理由(デュアルブート等)が無い限りデフォルトのままで問題ない。
インストールパッケージの選択
GUIを使う予定が無い場合は「基本サーバ」を選択して、後でパッケージを追加する。RHNを使わない場合はローカルリポジトリを構築しておくと楽。
GUIを使う場合、「基本サーバ」を選択した上で「今すぐカスタマイズ」にチェックを入れ、GUI関連のパッケージを追加する。もしくは「デスクトップ」を選択してインストールしてしまっても良い。
パッケージを選択し終わるとインストールが開始される。
インストールが終わるとリブート待ちになる。GUIをインストールしていない場合はここで終了。
GUI環境をインストールした場合
GUI環境をインストールすると初回起動時に簡単な設定を行う必要がある。
ライセンス許諾
RedHat Networkへの登録。登録するとRHNのリポジトリが使えるようになる。登録しなくても先には進める。後で設定する場合は rhn_register
一般ユーザの作成。RHEL6.0と違い作らなくても先に進めるようになっている。
時間とNTPの設定。後で設定する場合は system-config-date
kdumpの設定。仮想環境等でメモリが少ない場合は設定できない。本番環境の場合は必ず設定したい。設定値はデフォルトで問題無し。これが終わるとリブートされる。後で設定する場合は system-config-kdump
ようやくログイン画面
補足3: パッケージの選択によって何がインストールされるのか
インストール後に生成されるanaconda-ks.cfgから抜粋。
基本サーバ
@base @client-mgmt-tools @console-internet @core @debugging @directory-client @hardware-monitoring @japanese-support @java-platform @large-systems @network-file-system-client @performance @perl-runtime @server-platform @server-policy pax python-dmidecode oddjob sgpio certmonger pam_krb5 krb5-workstation perl-DBD-SQLite
基本サーバ + X関連
@base @client-mgmt-tools @console-internet @core @debugging @basic-desktop @desktop-debugging @desktop-platform @directory-client @fonts @general-desktop @graphical-admin-tools @hardware-monitoring @input-methods @japanese-support @java-platform @large-systems @legacy-x @network-file-system-client @performance @perl-runtime @remote-desktop-clients @server-platform @server-policy @x11 mtools pax python-dmidecode oddjob sgpio genisoimage wodim abrt-gui certmonger pam_krb5 krb5-workstation libXmu perl-DBD-SQLite
デスクトップ
@base @client-mgmt-tools @core @debugging @basic-desktop @desktop-debugging @desktop-platform @directory-client @fonts @general-desktop @graphical-admin-tools @input-methods @internet-browser @japanese-support @java-platform @legacy-x @network-file-system-client @perl-runtime @print-client @remote-desktop-clients @server-platform @server-policy @x11 mtools pax python-dmidecode oddjob sgpio genisoimage wodim abrt-gui certmonger pam_krb5 krb5-workstation libXmu perl-DBD-SQLite
1 件のコメント:
【補足】
インストール時に選択した内容は全て/root/anaconda-ks.cfg、insall.log、install.log.syslogに保存されます。
これを取得しておくことでどんなインストールを行ったか後で確認できるので便利です。
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