2012年12月19日水曜日

CloudStack Advent Calendar 2012 JP 12/19 「cloud.com のおもひで」

最近はOpenStackばかりやっていますが、元々この分野に携わるきっかけとなったのは、Citrix社に買収される前の cloud.com からでした。ここで初めてCloudStackに触り、調査する過程でOpenStackの存在を知り、今の活動へとつながってきたと思います。

確か、とある案件でCloudStackを導入したいという要望があり、担当の営業の方からどんなものか教えてほしい、と言われて触ったのが最初だったと記憶しています(その後、転職してしまいましたのでこの案件にかかわっていく事はありませんでしたが)

その時の断片が2010年のエントリーに残っています。

Cloud.com CloudStack Community Edition 2.1 概要
Cloud.com CloudStack Community Edition 2.1 基本セットアップ

この記事から張られているマニュアルは既にリンク切れしまっておりますが、なかなか良くできたマニュアルだったと記憶しています。

このマニュアルを頼りにCloudStackのテスト環境を作りましたが、ほぼ一発で環境構築できました。
未だにインストールに苦戦するOpenStackとは大違いです。

この一つの要因として、今も昔もCloudStackの「アーキテクチャがVMware/vCenterに近く理解しやすい」というのがあると思います。

 一つのコントローラー。
 一つのプライマリストレージを共有し、セカンダリストレージにイメージを配置する。
 ネットワークもシンプルでブリッジを使う方法しかなかったと記憶してます(調査不足かもしれませんが)

当時のわかりやすさ、とっつきやすさが今日における CloudStack 優位性へつながっていると思います。

しょーじき、OpenStackはわかりづらいです。ある程度は触っている自分ですらそう感じます。
複数のプロジェクトが存在し、それらの組合せは無数に存在、しかも組合せはソフトだけでなく、プロプライエタリなハードにも及び、そしてそれらを設定していくための大量のコンフィグ項目・・・。

しかしそれゆえ、OpenStackには「自分の用途に最適化したサービスが実現できる」というとても大きなメリットも存在します。

これらの差を考えると、OpenStackもCloudStackも「AWSライクな環境をオンプレミスで実現できる」というコンセプトに差はありませんが、
この2年の発展の方向性はやや異なるベクトルで進んできたんだなと感じます。

急速に発展してきたCloudOS業界ですが、今後どのような成長を遂げていくのか?
2年後の状況が楽しみです。

0 件のコメント:

コメントを投稿