ハイパーバイザーにMS Hyper-Vを使うお話。
■ いろいろ情報源
インストールにあたり参考にしたところ
・OpenStack Wiki - HyperV
必要な情報へのアクセス先がまとまってる。だいたいここ見れば必要な情報は載ってる。
・OPENSTACK COMPUTE ADMINISTRATION MANUAL 「Hyper-V Virtualization Platform」
公式マニュアル
・OpenStack Compute Installer
Windows用OpenStackインストーラーをDLできる。超便利。インストールマニュアルに従って次へ次へでハイ終わり。
・Windows Server 2008 R2 Evaluation Virtual Hard Drive Images for Hyper-V (180 Days)
Hyper-V用の勉強用2008R2イメージがDLできる。テスト用イメージとして重宝します。OpenStack + HyperVの場合、利用するイメージはいまのところVDH形式しかダメ。
・OpenStack HyperVisor Support Matrix
ハイパーバイザーごとの機能対応表。
■ Folsom のHyper-V 対応で気をつけること。
・nova-computeのみ対応(ネットワークは別ホストのnova-networkにまかせる必要あり)
・Quantumは未対応(Agentがない)
・Cinder経由でブロックデバイスのアタッチができない
→ いくつかNotImprementの箇所がある
・noVNC経由でコンソール接続はできない(当然?
・VHDイメージのみサポート
→ この制限のためマルチハイパーバイザー環境の場合は、ハイパーバイザーごとにAvailability_zoneを分ける必要がある。
■ インストール
1.普通にOpenStackが動く環境を作る
試したのは CentOS6.3 + EPEL6 Folsom
・MySQL
・QPID
・Keystone
・Glance
・Nova(api, scheduler, cert, console, consoleauth)
2.Windows 2012 を普通にインストール(Not ServerCore)
3.HyperVを追加(仮想スイッチは構成しない)
4.OpenStack Compute Installer からFolsom用インストーラーをとってきてインストール
ウィザードに従い、必要な情報を入力していく。
やってくれること
・Python2.7のインストール
・OpenStack Nova関連のインストール
・依存ライブラリのインストール
・仮想スイッチの設定
・iSCSI Initiatorの設定
・nova.conf の自動生成
・nova-computeをWindowsサービスとして登録
途中で出てくるAMQPの設定はRabbitMQしか選択できないので、QPIDの場合はとりあえず適当に入力して「次へ」
これだけで終了。Controllerから、nova-manager service list するともう使える。
**以下、QPIDを使う場合**
5.サービスからいったんOpenStackを停止する。
6. コマンドプロンプトを起動して、
pip install qpid-unofficial
インストーラーではQPID関連のライブラリがインストールされない。
7.nova.conf の編集
これはLinuxと変わらない。
rpc_backend=nova.rpc.impl_qpid
qpid_hostname=hostname.example.com
qpid_port=12345
qpid_username=username
qpid_password=password
マルチハイパーバイザーで使うなら、Availability_zoneを分けておく。
node_availability_zone=hyperv_zone01
8.サービスの再起動。
これで使えるようになる。
■ イメージの登録
今のところOpenStack + HyperVではVHD形式のイメージのみサポートされる。
テスト用のWin2008イメージがここから落とせる。
Glanceへの登録は、
glance image-create --name="VMname for HyperV" --is-public=true --container-format=bare --disk-format=vhd < image.vdh
自分で作る場合、Hyper-V上で。
(KVMってVDHが使えなかった気がする。qemu-imgも VDHへの変換はできない・・・と思う)
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