これまでx121eのBIOSアップデートプログラムはWindows用のバイナリで提供されていたため、BIOSアップデートにはいちいちWindowsに戻す、という面倒な手順が必要でした。
しかし最近はWindowsバイナリと共にBootable ISOが提供されるようになりました。
http://support.lenovo.com/ja_JP/
・・・が、x121eにはCD-ROMドライブがない上に、自宅にはUSB-CDROMドライブもない情弱っぷりなので、なんとか内蔵ストレージのまま、かつLinuxのままBIOSアップデートできないかと、調べてみた所、うまく行ったので手順をまとめておきます。
準備
BIOSアップデート用のブートイメージをダウンロード
http://support.lenovo.com/ja_JP/downloads/detail.page?DocID=DS019252
ダウンロードしたイメージを /boot 配下にコピーします。
# cp 8quj09uc.iso /boot
syslinuxのインストール
# yum install syslinux.x86_64
memdiskイメージを同じく /boot へコピーします。
# cp /usr/share/syslinux/memdisk /boot
おまじない(いらないかも)
chmod +x /boot/memdisk /boot/8quj09uc.iso
grub2メニューの編集
この時点でお気づきかと思いますが、メディア不使用のBIOSアップデートはGrubからISOイメージを直接起動して実現します。
Fedora16からGrub2がデフォルトなので注意
参考:Fedora16 grub2の起動メニューを編集
# vim /etc/grub.d/40_custom
以下を追記します。
menuentry "BIOS Update" { insmod part_msdos insmod ext2 search --no-floppy --fs-uuid --set=root aeb6901d-80c2-4844-9884-87995cc7056e linux16 /memdisk iso initrd16 /8quj09uc.iso }--set=rootの後に指定するUUIDは、/etc/fstab に書いて有ります(/bootのUUIDです)
もしくは以下のコマンドで探せます。
# grep root /etc/grub2.cfg
メニューを編集したら、以下のコマンドでgrub2.cfgをアップデートします。
# grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
書式に問題がなければ、/boot/grub2/grub.cfg に以下の内容が追記されます。
### BEGIN /etc/grub.d/40_custom ### # This file provides an easy way to add custom menu entries. Simply type the # menu entries you want to add after this comment. Be careful not to change # the 'exec tail' line above. menuentry "BIOS Update" { insmod part_msdos insmod ext2 search --no-floppy --fs-uuid --set=root aeb6901d-80c2-4844-9884-87995cc7056e linux16 /memdisk iso initrd16 /8quj09uc.iso }
これで起動時のGRUBメニューから「BIOS Update」を選択することで、BIOSのアップデートが実行されます。
アップデート画面
再起動時に「BIOS Update」を選択すると以下の画面が起動すれば成功です。
BIOSアップデート完了後は、BIOSメニューからいったんBIOS設定をデフォルトへ戻しておきましょう(おまじない)
アップデートの確認
$ sudo dmidecode -s bios-version
8QET55WW (1.16 )
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