2011年4月15日金曜日

Solaris 11 Express 2010.11(snv_151a)を家のメインマシンにしようとして失敗した時のメモ

1 グラボが認識しなかった

しょっぱなでつまずいた。Ultra 24 のグラボをGeForce 570GTXに換装していたが、これが標準で認識できない。

NDIVIAのドライバを最新版に入れ替え用にも、パッケージが変な依存関係も持っていて古いドライバが削除できない。

汎用ドライバで動くには動くが、描画が糞遅かったので結局断念。グラボはちゃんとHCLのやつを使おう。


追記

ちゃんと認識させられた。標準でインストールされるドライバは相変わらず削除できないが、最新ドライバを無理やり上書きインストールしてやることでつかえました。

参考>> NVIDIAなグラボの使い方 - オレの劣化が止まらない


2 次の挑戦

次はグラボをQuadro FX1700 + FX380の二枚刺しのUltra 27で挑戦。今度はOK。無事GUIを起動して、デュアルモニタまで設定してから各種設定。

追記

上でちゃんと最新グラボも認識できたので、わざわざQuadroとか使わなくてもよくなった。


3 旨く行ったこと、便利だったこと


3.1 日本語変換にATOKを使う

# pkg install atok
するだけで使える。バージョンは17っぽい。これはかなり嬉しい。


3.2 Emacs

IPSのリポジトリに23.1があるのでそれを突っ込めば使える。


3.3 ブラウザ

slim_installでFireFox3.6.10+Flashが入っているのでそれが使える。YouTube、ニコニコ動画も問題なし。ただやっぱりChromeに慣れているので、動作が遅く感じる。

追記

Firefox4にしてみたけどあんまり変わらなかった。


3.4 Acrobat Reader

標準でもPDFビューワは入っているが、Adobe純正もインストールすれば使えた。


3.5 Office系

StarSuiteは外され、IPSのリポジトリにもオフィスツールは含まれていないので、自分でサイトから落としてくる必要がある。LibreOfficeはSolaris版のバイナリは無いので選択肢としてはOOoしかない。OOoは特に問題なく使えた。


3.6 ZFS pool ver 31

標準Dedupe対応。sharesmbが使えるのでSolaris10に比べると共有がやりやすい。


3.7 再起動が快適

reboot コマンドでOSを再起動したときに、ハードウェアの再起動を行わずOSのみの再起動になる(BIOS画面まで戻らない)。これは良い機能。


3.8 v2c

2chみたりTwitter見るJavaクライアント。特に何もせず落としてくるだけで使える。


4 できなかったこと、不便に感じたこと



4.1 デュアルモニタの動作がイメージとかなり違う

nvidia-settingからxorg.confを編集してデュアルモニタには簡単にできる。が、動作がWindowsと比べてかなり違和感がある。

二つのモニタにわたって大きなデスクトップができる訳ではなく、二つのモニタにXの接所が別々に立ち上がる。マウスのカーソルだけは行き来できるが、モニタ間で起動したウインドを移動させることはできない。また両方のモニタにGNOMEのメニューが表示され、別々に管理される。正直使いづらい。


追記

ちゃんと表示できた。nvidia-setteingからTwinViewを選べばOK。


4.2 今までのパッケージがほとんど使えない

blastwareやsunfreewareで公開されているコンパイル済みパッケージはほとんど動かない。これはSolaris10までは持っていたライブラリやヘッダが無くなっていたり、ディレクトリ構造が大幅に変更されていることに起因している。

細かく環境変数を調整したり、IPSからGCC入れてコンパイルすればめぼしいものはうこかせたが、かなり面倒くさい。


4.3 インストール時にrpoolのミラーができない

これはインストーラーが改良されれば問題なし。次の正式リリース時には


4.4 音楽の再生ができない

slim_installでiTunesもどきのソフトウェアがインストールされるけど、MP3を再生しようとするとCODECが無いとの事。IPSリポジトリにも見つからず。急いでリリースした感が漂っている。


4.5 VirtualBox

とりあえず使える。今回VBoxを使ってやりたかったのはiPhoneの同期と、ドキュメントスキャナの使用だったが、結果としてはどちらとも使えなかった。一般ユーザではゲストOSからデバイスにアクセスできない。権限を変更したり、rootでやるとゲストから接続された事は認識するが、そのデバイスのデータにアクセスできず断念。

追記

最新のVirtualBox+ExtentionpackでゲストOSから認識できた。でもiPhoneは同期する速度が遅すぎていまいちだった。


その他追記事項

VirtualBox上のWin7からChromeを使うとVirtualBoxごとクラッシュした。とくにFlashのページ見てるときに頻繁に起きた。


もうちょっとな予感。

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