2010年5月15日土曜日

ディスクの振動とパフォーマンス


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ディスクの振動は昔から故障に大きく影響していると言われてきたが、最近ではパフォーマンスに与える影響も大きいというデータが出始めている。

その影響力は絶大で、実験結果を見ると、意図的に微細な振動を稼働中のHDDに与える事でパフォーマンスは20〜90%も低下すると言う。

当然の事ながら振動を受けるHDDの故障率があがり機器のパフォーマンスだけでなく、システムや業務のパフォーマンスが低下してしまう。

(1)Unusual disk latency
http://blogs.sun.com/brendan/entry/unusual_disk_latency
Sun の ブログ。ストレージに対して振動(大きな音)を与えることで、
ストレージのパフォーマンスが低下する様子を動画で公開している。


(2)クラスタノードの高密度実装における振動等の問題について
http://datafarm.apgrid.org/pdf/SWoPP2003-shimizu.pdf
産業技術総合研究所における、大規模グリッド環境において発生した、
振動によるパフォーマンス低下についての論文。
実験の背景や、特定周波数におけるパフォーマンス低下について実験に基づく
数値を根拠に考察している。分かりやすい。

(3)ディスクの振動を抑える事でパフォーマンスは向上する
http://slashdot.jp/hardware/article.pl?sid=10/05/12/0455237


機器の振動発生源は主にファンやハードディスク等の物理的に駆動するものだ。
最近ではデータセンタに機器が集約され高密度にラッキングされることで、一つ一つは無視できる範囲の振動でも、共鳴して大きな振動を生み出してしまう可能性もある。

もし管理している機器が性能を発揮出来ない場合や故障率が高い場合は 振動 という観点も考慮に入れる必要がありそうだ。
(もちろん、温度やアプリの作り、物理設計といったその他の要因も忘れてはいけない)

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