2011年5月5日木曜日

電子書籍読み比べ


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いろんなサイトで電子書籍を買いあさってみた所感を掲載。



Yahoo!ブックス Yahoo!コミック
名前の通りYahooのサービス。Yahooアカウントと連携しているので使いやすい方。書籍の提供形態はブラウザで表示するクラウド方式でYahooにログインしていればどのPCのブラウザからでも見られる。iPhone/iPad用アプリもあり。PC番は動作環境が意外に厳しく、64bitがダメとか、Chromeじゃ見られないとかある。

価格はペーパー本より70%くらいの価格で一見お買い得に見えるが、一度購入したものは閲覧期限付きで購入から3カ月しか見る事が出来ない。


Amazon/Kindle
Kindleというのはリーダーデバイスではなく、Amazonの提供する電子書籍サービスだと理解した方がよい。書籍の数やサービス品質は最高峰だが、いかんせん英語書籍しかない。日本語も対応するするというものの一向に気配なし。

Kindleストアで購入した書籍は、アカウントに紐付けられる。認証すればKindleデバイスだけでなく、Web、iPhone用Kindleアプリ等の全ての環境でDLして閲覧可能。一度デバイスにダウンロードしてから読むので、移動中でも不便が無い。その他テキストを電子書籍に変化するサービス等や、自分で電子書籍を出版するサービス等も充実し最も先進的。


■iBooks/iPhone/iPad
劣化したKindleという印象しかないので使ってない。


ebookjapan
個人的にはお勧め。漫画に特化したサイトで、漫画の品ぞろえがかなり良い。

書籍の管理はトランクルームという形態をとっており、購入した書籍はオンラインの自分用トランクルームにストックされる。トランクルームは本棚みたいなもので、ユーザはこのトランクルームにリーダー端末(PC/モバイル)から接続し本をDLする。DLされた本はトランクルームの中では「読書中」というステータスになり他のデバイスからはDLできなくなる。読み終わった本をトランクルームに戻すと再度DL可能な状態になる。

現実の本棚イメージで悪くないと思う。一度DLしてから読むスタイルなので、遠出するときは一括してDLしておけばネットのつながらない所や、移動中でも問題なく閲覧可能。

使ってみた中で本の管理が直感的で、かつデバイス依存せず読めるので最も使いやすい。購入も簡単で200冊くらい買ってしまった。

難点は、一冊の値段がペーパー本と同じところくらい(完結している作品は一括購入することでポイントがたまる)


Book☆Walker
ラノベ関連の取り扱いの多いサイト。

電子書籍なのに見れるデバイスがかなり限定されている(iOS or Androidのみ)。かつ機種間のデータ共有でもできず(Android間なら同じアカウントを使えばできる)、使い勝手はあまりよく無い。

アプリのインターフェースもいまいちで、今回紹介するなかでは断トツで使いにくい。しかしラノベを読みたいユーザーにはこれしか選択肢がない。


電子貸本Renta
電子書籍の老舗 株式会社パピレスの提供するサービス。電子書籍の創世期はメジャー本が電子化されなかった関係で、ニッチな本しか選択肢が無く、その流れを引き継ぎ今もニッチ系を数多く取り扱っている(BLとか)

「貸本」という名の通り、お金を支払い一定期間閲覧可能になる。クラウド方式でブラウザおよびiOSデバイスから読める。

貸本というだけあって価格も安く、システムも使いやすい。




電子書籍市場はまだまだ発展途上です。

いろんな出版社が好きなプラットフォームに、好きな提供形態で、好きなインターフェースで提供し、更に各社間での運用互換性も無くカオス状態。

何の書籍が電子化されているのかさえまともに調べる事が難しく、買った本を管理するには様々なサイトのアカウントを作る必要がありかなりうんざり。

検索に関しては http://hon.jp/ の提供する電子書籍横断検索がそこそこ使いやすくなったためちょっとはマシになった。

でも全体としてまだまだ使いにくいのは変わりない。

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