2010年3月7日日曜日

磁気ディスクとフラッシュメモリの比較


このエントリーをはてなブックマークに追加


最近、フラッシュメモリの進歩が目覚ましい。

パナソニックから発売された64GB SDXCメモリカード
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn100120-1/jn100120-1.html

この進歩の速度は、FDDや磁気テープ全盛時代のHDDの進歩に似たものがある。

HDDが出始めた当時は、大容量領域は磁気テープ、高速なアクセスにはHDDといわれたが、
HDDの大容量化と低価格化で、磁気テープは輸送できるバックアップ媒体として価値を残すのみで、完全にHDDに持って取って代わってしまった。

ここではHDDとフラッシュメモリについて比較してみる。

比較項目HDDフラッシュメモリ備考
比較製品 HGST Ultrastar 2TB 7200rpm Panasonic 64GB SDXCメモリーカード
容量 2000GB 64GB
価格 約¥30,000 約¥47,000 価格.com調べ
転送速度 134MB/sec * 22MB/sec *サステイン転送
消費電力 11W na
寸法[mm] 101.6x26.1x147 24x32x2.1
体積[m^3]389.8 x10^-6 1.613 x10^-6
重量 740g 2.2g
価格/容量[¥/GB] 15 734
消費電力/容量[W/GB]0.0055 na
体積/容量[m^3/GB] 195 x 10^-9 25 x 10^-9
重量/容量[g/GB] 0.37 0.0344
容量/体積[PB/m^3] 5.13 39.7
容量/重量[GB/g] 2.7 29.1

価格と転送速度以外の面で、圧倒的にフラッシュメモリが優れていることが分かる。
特に同一の体積下(単位体積)あたりの記憶容量(記録密度)に関しては約8倍。単位重量当たりは11倍。

データがないため比較できなかったが、フラッシュメモリの諸費電力が気になるところではあるが、
一般にフラッシュドライブを省電力と宣伝しているメーカの事を考えると、
消費電力でもフラッシュドライブに軍配が上がる気がする。

となると、本当に価格面以外のメリットがHDDには無い。
価格の差はいずれ大量生産が進めば、規模の経済効果で追いつかれてしまうことを考えると、
将来的にHDDはどんな地位に落ち着くとこになるのだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿