2013年12月8日日曜日

書評:独習Linux専科(中井悦司 著)


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献本いただきました。ありがとうございます(下書きにしたまま公開を忘れてました、すみません。

「独習Linux専科」サーバ構築/運用/管理 ――あなたに伝えたい技と知恵と鉄則 (Software Design plus)



著者の中井さんは「10年シリーズ」「プロのためのLinuxシステム」の著者でもあり、こちらも大変有益な本です。

本書は前2シリーズに比べるとライトな内容に仕上がっています。これからLinuxを始めたい若手のエンジニアや、今までネットワーク中心やってきたエンジニア、もしくはアプリ開発を中心やってきたけど、これからLinuxを覚えたい、といった方々に向けて書かれている本です。原理原則を中心としてなぜ?なぜ?と解説している前2シリーズに比べると、実際の動作に着眼して操作と設定に基づく解説がなされているため、システムがイメージしやすく入門書としては最適かと思います。

本書を4章までを実際に操作しながら読み進めると、Linuxを使った基礎的なシステム構築できるようになれると思います。ここからさらなるスキルアップを目指したい方は「10年シリーズ」「プロのためのLinuxシステム」へとステップアップしていく事で、体系的にLinuxのについて学習していくことができる、といった具合です。

また本書で学習し、RedHat社が提供する認定プログラムの基礎コースであるRHSCや、LPICに挑戦するのも良い選択だと思います。

5章ではLinux/計算機の基礎的な動作原理にも触れており、文系の方でSEをやられている方にはこの章は良い参考資料です。

ぜひとも本書を入り口にして、Linuxシステムの世界へ入門してみてください。



【補足】
本書のおいて sl コマンドを「ジョークコマンド」として紹介していますが、実はどんでもない誤解(え!?)です。
稼働中の仮想環境をライブマイグレーション or ストレージマイグレーション するようなデモを実施する際にコンソールに sl コマンドをループで走らせておくと、「ほらオンラインで切り替わりますよね?」とドヤ顔するのに最適です。実に実用的なコマンドですね。

参考:「信頼と実績の sl コマンドでインパクトのあるデモシナリオを構築する @LightningX(嘘 」

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