2010年9月10日金曜日

iSCSIストレージ構築のポイント


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iSCSIストレージのポイントがいくつか見えてきたのでまとめておく。


1.複数ホストからの共有されるストレージの場合、NICは10Gbpsにする

1Gbpsだと全然性能でません。複数束ねてもたかが知れてる。特に複数ホストからのアクセスの場合顕著に差が出る。

何種かの製品を試したが、チューニング無しだとディスク側の余力があっても、一律して1Gbpsの帯域の20~50%が限界。 同じサーバ・ストレージをFCでつなげば8Gbpsの80%くらいいく。


2.bondingより、iSCSIのマルチセッションを使った方がよい

bondingでは1Gbps x2 で束ねても 1Gbpsの帯域しか使えないが、iSCSIのマルチセッションならば2Gbpsの帯域が使える。 ストレージ側の性能さえ十分ならbondingに比べ2倍の性能が出せる。

構成上の違いは以下の図を参照。


上位からのマルチパスの設定方法は基本的に一緒。Linuxならdm-multipathでOK。
iscsiadmで discovery を 二つのセグメントに対して行ってやれば、別経路で同じデバイスが見える。
リスクなく導入できる方法なのでオススメ。


3.ジャンボフレームはかなり有効

特にシーケンシャルなアクセスで2~4倍の性能差が出る。ランダムな場合は1~3倍くらい。

ネットワーク構成に制限が出てくるけど、使えるなら使った方がいい。顕著に効果が出る


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