2011年8月14日日曜日

大手SIerにも良いところはあるよ


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嫌われまくりで「ゼネコンSIerは滅びるべき」なんて過激なことも言われてるけど結構良いとこありますよってお話。


チャレンジできる

意外?と思う人もいるかもしれないけど事実です。ただし企画能力(企画書を書いて周囲を納得させるスキル)がある程度必要になります。

何せ資本も売上も巨大なので有益だと納得されれば数千万レベルの投資は簡単に申請が通ります。もし失敗しても会社がつぶれることも首になることもありません。

私の周りでも企画を通して1年間プログラムに明け暮れてるエンジニアもいれば、新しい商流を作るために走り回ってる営業さんもいます。

社内公募も活発だったりします。

が、そんな事しなくても給料貰えるのでなかなか挑戦する人が出てこないのも現実です。



優秀な人も多い

母数が多い分、優秀な人間というのも大勢います。



環境は充実

数百万かかるような社外研修に行かせて貰ったり、うん千万のハードなんかも簡単に揃えられます。



人脈を作るには最適

大企業は様々な領域にパスを持っているのでそのパスを利用して人脈を簡単に広げることができます。馬鹿にできない重要な要素です。

また自分の考えたアイデアをこのパスを使って展開できるのも大きなメリットです。



仕事が選べる

意外に選べちゃうモノです。何せプレイヤーが何千人もいれば自分がやらなくても他の人がやってくれます。

また現時点では組織に余裕があるので企画力さえあれば自分のやりたい事を仕事にすることも可能です。当然簡単では無いですが。



ローンが簡単に通る

ホント簡単に通ります。でかい買い物するときは便利です。



反面やはり負の面も

当然ながら良い面もあれば負の面もあります。チャレンジする、仕事を選ぶ、というのは社内人脈が形成されているという事が大前提です。

何せ100人規模の会社が数十個寄り集まっているようなモノですから、どの部署にどんな人がいて、誰がキーマンでどんな事をやっているかを把握し、その中の利害関係を理解した上で自分に関連しそうな人とは顔を繋いでおくことが非常に重要になります。

逆にこれができないと非常に働きづらいです。

社内人脈は自らが積極的に構築していかないと大きくすることはできません。100人規模の会社であれば自然と自分の名前は覚えてくれますが、数千人規模では自分でアピールしにいかないと埋もれてしまうからです。

私自身も半分コミュ障なのでこれには腐心してます。ITとは関係ないところでとても大きなパワーが費やされてしまいます。

好きなことに没頭したいモノですがそうは簡単にいきません。入念な根回しが重要になります。



現場レベルで技術が重視されないのも事実

現場はゼネコン体質が強いので元請けがプログラムを作ったり実機を触る機会は本当に少ないです。

しかし大手は現場から離れた後方支援部隊も持っており、そちらでは技術は重要な位置づけにあります。

ただし最近伸びてきているようなネット系企業のように技術一本でとはなかなか行かないです。



入社していきなりやりたい事をやるのは難しい

自由度が社内人脈に依存するため、コミュニティを構築できるまでは不自由が続きます。失敗すればずっと不自由なままというリスクもあります。



自分で発言しないと永久にそのまま

全体の人数が多いので自ら発言しないと自分の意見など誰も聞いてくれません。周りに声を出す人は大勢います。

どんな工夫や案があろうが意見しない人は日の目を見ることはありません。

もっと露骨に言えば能力が無くても声がでかくて周りに顔が利く奴が優遇されます。




もしSIerを目指してる人がいたら参考にでもなれば幸いです。

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