2014年12月25日木曜日

OpenStack/CloudStack/Eucalyptusが教えてくれること


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今年最後のカレンダーネタです。
http://www.adventar.org/calendars/602
http://www.adventar.org/calendars/547


OpenStackやCloudStack、Eucalyptusといった、いわゆるクラウド基盤ソフトウェアを技術的に学習することで得られるものは多々あります。

ビジネス的には、自社のサービス基盤の効率化への活用だったり、SIビジネスを展開する材料にしたりできます。これらを習得する過程で、基礎的なLinux/Unixに関する技術も習得できるようになるため、エンジニアとって有用な教材であるといえます。さらに、構築したクラウド基盤上でどのようにシステムを構築し、運用するのか、という視点を持つことで、従来とは異なった、「クラウドネイティブ」なシステムデザインしていくきっかけにもなるとも思います。

このように様々なことが学習できる優秀な教材でもあるクラウド基盤ソフトウェアでありますが、中でも抑えておくべきポイントとして「抽象化」の考え方があります。


抽象化(ちゅうしょうか、英: Abstraction、独: Abstraktion)とは、思考における手法のひとつで、対象から注目すべき要素を重点的に抜き出して他は無視する方法である。反対に、ある要素を特に抜き出して、これを無視したり、切り捨てる意味もあり、この用法については捨象するという。従って、抽象と捨象は盾の両面といえる。
Wikipedia より

この観点でこちらに記事を書きました。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1412/12/news016.html

その他の関連記事はこちら(宣伝)
http://www.atmarkit.co.jp/ait/subtop/features/kwd/openstack.html

OpenStackやEucalyptus、そしてCloudStackは多岐にわたるITインフラ(サーバー、ネットワーク、ストレージ)を抽象化し、より大量の計算リソースを素早く、簡単に扱えるようにしてくれます。

この流れは計算機の正当な進化に沿ったものであると言えます。計算機の世界は抽象化の層を積み重ね今日に至っており、OpenStackはその抽象化の層をまた1つ追加しようとしています。そして計算機のビジネスは抽象化の一番外側にいる層が現実世界との接点となり、ビジネスが発生するポイントになります。だからこそ、多くのITベンダーがOpenStackに注目し、こぞって開発に参画し、次世代のビジネスを主導権を取ろうと勝負しています。

クラウド基盤ソフトウェアを学習するとき、あるいはビジネスでの活用を検討するときには、この抽象化の意味を良く考える必要があります。一体、何のためにこの層が必要だったのか?この意味を考え、理解すれば自ずと、クラウド基盤ソフトウェアの正しい活用方法というものがわかるはずです。



来年から大学でクラウド基盤ソフトウェアに関する講義を持つ予定ですが、学生の皆様には表層的な「使い方」ではなく、こういった計算機の本質的な考え方を伝えていければと考えています。

それではまた来年もよろしくお願いします。