http://www.sun.com/desktop/workstation/ultra24/
今回はその欠点を覆す救世主を発見したのでご紹介。
まず4台しか搭載できないとどうなるか?ZFSの制限で「ブート領域(rpool)はミラーのみサポート」というのがある。このため、
HDD1 + HDD2 = ZFS Mirror ブート用領域
HDD3 + HDD4 = ZFS Mirror データ領域
こんな感じのディスク割り当てとなってしまう。もしくはがんばって、
HDD1のスライス1 + HDD2のスライス1 = ZFS Mirror ブート領域
HDD3 + HDD4 + HDD1のあまり + HDD2のあまり = ZFS RAIDZ等 データ領域
こんな感じになる。
前者は容量的に不満だし、後者はOS領域とデータ領域が同一ディスクに入るので気軽にOSの入れ替えが楽しめなくなる(ZFSはSolaris10,11/OpenSolaris/OpenIndiana/Nexentaで互換性があるので、OSを変えてもマウントできる)
外付けする手もあるが、Solarisは安価なSATAコントローラーのPort Multiplierをサポートしていない。そのため外に出るケーブル=ディスク本数となってしまう上、電源も本体と分離するので管理がうざったい。何よりUltra24/27のデザインとマッチする外付けHDDディスクがない。
また過去に試したことがあるのが、USBメモリを二つ使って、そこにZFS Mirrorでrpoolをインストールする方法。この方法は上手くいったかに見えたが、1年ほどでUSBメモリが書き変え限度回数を越え、急激に不良ブロックが増えそのうち起動不能になってしまった。多分ハードに使えばもっと寿命は短くなるだろうからメインマシンとしてはきつい。
フロント側のDVD-Driveを2.5インチHDD用のケースに変えてしまう方法もあるが、かなり外見のバランスが悪くなりいまいち気乗りしない。
何かいい方法は無いか・・・と日々悶々としていたところに、奇跡のパーツを発見。これを考えた人マジで天才。
PCIスロットに2.5インチHDDを設置するケース
こ、これを使えばっ・・・!ということでさっそくAmazonの特急便で2個注文。他に必要となるものは以下、
2.5インチHDD・・・当然必要。
内蔵SATAポートを増設するPCIカード・・・以下のやつが安くて2ポートあるのでいいと思う。Solaris11expでは認識&ブート確認してます。
必要ならばSATAケーブル。
電源・・・Ultra 24/27 は内部の電源ケーブルが必要最低限しかないのでケーブル数が多いものに交換する必要がある。
大体、2万円弱くらいで揃いました。
これがPCIのHDDマウンタ。安っぽいものを想像していたが、開けてみると商用ストレージのHDDマウンタみたいで結構しっかりした作り。
設置。ちなみにこのUltra24はVGAをGeForce570へ変更している。
BIOSでのHDDの認識確認。WDが標準ベイの3.5インチHDDで、今回付けたHGSTの2.5インチ。この優先順位を増設したHDDが起動デバイスとなるように設定してやればよい。
Oracle Solaris11 Expressのインストールは拍子抜けするくらい簡単。si3124のドライバもちゃんと認識するのでインストール&ブートは問題なし。
rpoolのミラーも問題ないし、ミラー側のディスクからのブートも可能。内蔵HDD 2TB x4を使ったRAIDZも全く問題なし!
NAME STATE READ WRITE CKSUM sharepl ONLINE 0 0 0 raidz1 ONLINE 0 0 0 c8t1d0 ONLINE 0 0 0 c8t2d0 ONLINE 0 0 0 c8t3d0 ONLINE 0 0 0 c8t4d0 ONLINE 0 0 0
Ultra24/27ユーザに参考になれば幸いです。
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